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2006年9月24日 (日)

「投資事業組合とは何か」(ダイヤモンド社) 田中慎一+保田隆明

★★★★★★★★★★ (★は10点満点)

投資事業組合について解説した本。著者は、ライブドアの元監査人ということであり、その関連の本も読んだが、わかりやすい文章だと思う。投資事業組合にも、会計の関係からの知識があり、基本的なことからはじめ、種々の投資事業組合の形態についてわかりやすく解説しており、いい本だと思った。あまりマニアックでないので、ライブドアの事件などに興味がある人は一緒に読んでみるとよいように思う。

「ヒルズ黙示録 検証・ライブドア」(朝日新聞社) 大鹿靖明

★★★★★★★★ (★は10点満点)

ライブドアvsフジテレビ・ニッポン放送の舞台裏を描いた作品。新聞社計ということもあるのか?内容にも信憑性があり、読みやすい文体であり、短時間に一気に読むことができた。

この本では、村上ファンドの村上氏の狡猾さが描かれている。双方を戦わせておいておいしいところは自分で持っていってしまうというように。本作だけ読むと、真の勝者は村上ファンドということになると思うが、実際には、続きがあったというわけで・・・・。

この本でも書いていたと思うが、「株主のため」を隠れ蓑に、有利に売り抜けたり、一時的に配当を入手しようとしたり、結局は「グリーン・メーラー」だったということなのだろうか。

読みやすい本だったと思うが、終盤の投資事業組合のスキームの説明のところはよくわからなかった。実際に複雑なものだとは思うが、もう少し租借してもらえるとわかりやすかったように思う。

ヒルズ黙示録―検証・ライブドア Book ヒルズ黙示録―検証・ライブドア

著者:大鹿 靖明
販売元:朝日新聞社
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Vフォー・ヴェンデッタ (V for Vendetta)

★★★★★★★ (★は10点満点)

実は、この映画、アメリカの映画館で見た。LAのアイ・マックス・シアターというところで、同じ建物の中に映画館がいくつかあるうち、巨大なスクリーンの映画館が一つだけある。この映画はそこで見た。すごい迫力で、ある意味、ナタリー・ポートマンをあのスクリーンで見れただけでも満足だった。肝心の映画の内容は、もちろん字幕などなく(たとえ英語の字幕でもあるとかなり助かる)、この映画は理解するのが難しかった。そういうこともあり、巨大なナタリー・ポートマンが見れたことが収穫だった。名誉のためにいうと、同じ映画館で「ポセイドン」をみた。これは豪華客船が沈没するアドベンチャーもので、大きなスクリーンでみるとかなりの迫力があった。ストーリーもシンプルだったため、もちろん完全ではないが、理解はできたように思う。

で、今回、日本で本作品のDVDを買い、日本語の字幕付で見た。こういうストーリーだったのかと納得した。もともとアニメを元にしたということで、話の内容は突飛であったので、あまり細かいことは気にせず、純粋に楽しめた。ただ、政府が情報操作しているのに、最後あんなに民衆がVの仮面をつけて集まるのかなという気もしたが、細かいことは気にしてはいけないのだろう。

Vフォー・ヴェンデッタ (UMD Video) DVD Vフォー・ヴェンデッタ (UMD Video)

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2006/09/08
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ファミリー・プロット (Family Plot)

★★★★★★ (★は10点満点)

ヒッチコック最後の作品。話の展開は、2つのストーリーが並行的に進んでいき、途中でぶつかり合うという、凝ったつくり。冒頭のシーンが少し冗長に感じられ、話にうまく入り込めなかったように思う。

よくヒッチコック作品のよい点として、風景がよいと言うことをあげてきたが、このシーンはわざと舞台となるシーンを特定できないようにしているとのことだった。この点もマイナスに働いたのかもしれない。

よい点としては、ブレーキの壊れた車で坂道を下っていくシーン。このシーンは迫力があった。あとでDVDの特典映像を見て知ったが、観客がハラハラするように、運転手からの視点を重視し、車の外観を写さないようにしたとのこと。運転者から見た、坂道を暴走する様子と、必死に車を制御する運転者の緊迫した顔を交互に写していることにより、あの迫力を出したとこと。恐るべしヒッチコックである。

フレンジー (Frenzy)

★★★★★★★★★ (★は10点満点)

ヒッチコックのラストから2作品目の作品。正直いって、あまり期待していなかったが、期待以上に面白かった。

ヒッチコックの作品として、スパイものが好きだと以前書いたが、冤罪ものも好きな分野だ。突然事件に巻き込まれ、理不尽な目にあい、見ている側もハラハラとさせられながらも、最後は真犯人に罰があたるハッピーエンドというパターンは、ヒッチコックの作風と相性がいいのだろう。

印象に残ったシーンは2つ。一つは、警部と奥さんの食卓を囲むやり取りのシーン。事件について、鋭いコメントを発しつつも、まずい料理に全然気づかない警部夫人のコミカルさがよい。もう一つは、主人公の元夫人が事務所で殺され、秘書が発見されるシーン。秘書がオフィスに入っていき、殺された夫人を発見するであろうシーン。映像は、秘書が事務所に入ったシーンのままであるが、見ている側は、きっと秘書は見つけたら、叫び声をあげるだろうと思っている。けど、なかなか叫び声は聞こえず少しじらされる。で、結局、お約束どおりの叫び声。ヒッチコックらしいシーンだと思う。

ザ・エージェント (Jerry Maguire)

★★★★★★★ (★は10点満点)

普通、洋画の題名は、原題の方がいいと思うが、この映画の場合は、邦題の方がよい。あと、マット・デイモン主演の「リプリー」という映画も、"The Talented Mr. Ripley"とちょっとくどい。

「ザ・エージェント」と同じでトム・クルーズ主演だが、ちょっとこの映画の演技は軽いような気がした。あと、レニー・ゼルウィガーが出ていたのにはびっくりした。一度見たことがあるが、まったく記憶に残っていなかった。「ブリジット・ジョーンズの日記」でブレークするまでは知らなかったのだが、今見ると、あのコミカルな感じの演技はこの頃からも健在だった。

スポーツ選手の年棒の高騰には否定的な考えを持っている。短い選手寿命を持つ選手のため、といいつつ、恩恵を預かるのはごく一部の選手だけ、このようなエージェントや広告会社が恩恵を受けている。

ザ・エージェント DVD ザ・エージェント

販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2005/09/28
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Always 三丁目の夕日

★★★★★★★★★★ (★は10点満点)

日本のアカデミー賞を独占したということで、期待してみたが、期待どおりのいい映画だった。

まず、何よりも昭和30年代の雰囲気がよく出ていた。

俳優陣もよかった。最近あまり日本の映画・ドラマは見なかったこともあり、小雪を実は名前だけしか知らなかったが、キャンディーズの田中スーみたいだった。お母さん役の薬師丸ひろ子もエンドクレジットまで、本人だと気づかなかった。あと、ドクター役も三浦友和だったのか。時の流れを実感した。

青森からの集団就職の女の子が方言を使っていた。最近、あまり東北弁というのを聞かなくなったように思う。テレビの影響が大きいのだろう。あと、東北新幹線などもでき、距離的・文化的に距離がなくなってきているのだなぁ。

ALWAYS 三丁目の夕日 通常版 DVD ALWAYS 三丁目の夕日 通常版

販売元:バップ
発売日:2006/06/09
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2006年9月20日 (水)

「ハーレムのヴァイオリン教室」 (Small Wonders)

★★★★★★★★★★ (★は10点満点)

5年位前に「ミュージック・オブ・ハート」を見て、気に入ったときに、買ったままであった。今回、もう一度「ミュージック・オブ・ハート」を見返した後にようやく見た。結果は、見てよかった。

本作は、「ミュージック・オブ・ハート」の実話のドキュメンタリー。映画を見た後、実際のドキュメンタリーを見たのだが、映画とそっくり(というか、映画がそっくり、というのが正解か)。俳優の演技もうまかったのだと納得。

映画では気づかなかったが、コンサートには五嶋みどりさんも出ていた。あの舞台に立てるのはうらやましい。ヴァイオリンの才能、米国での活躍という意味で。いろいろ犠牲にしたものも大きかったのかもしれないが。

ニューヨークの最下層の人たちは、食うのも困る状況かもしれない。そんな中で、ヴァイオリンに打ち込むのは、大変なことも多いと思う。親や先生たちのサポートの賜物だ。

77分という短いものの中身が詰まった秀作、と思う。

ミュージック・オブ・ハート (Music of the Heart)

★★★★★★★★★★ (★は10点満点)

今回見たのは2回目。やはりいい映画だった。

いまやスパルタ式など死語となってしまったが、ある程度才能を伸ばすには必要だろう。

よく知らない方ばっかりだが、本物のコンサートにもこの映画にも著名なバイオリニストが出演したのはすごい粋なはからいだ。あとで知ったが、実際のコンサートには五嶋みどりさんも出ていたそうだ。同じ世代だが、あの舞台に立っていたとは、恐るべし。

最初のほうで、生徒がやかましくなかなか指導が、うまくいかなかったとき。小さな女の子が一生懸命練習していたシーンがよかった。友達の口癖だが、子供は純粋なんだなと納得しました。

ミュージック・オブ・ハート DTS特別版 DVD ミュージック・オブ・ハート DTS特別版

販売元:角川エンタテインメント
発売日:2002/03/22
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2006年9月14日 (木)

オリエント急行殺人事件 (Murder on the Orient Express)

★★★★★★★ (★は10点満点)

今をさかのぼること20年前くらいの中学生時代、推理小説が好きだった。そのきっかけとなったのが、この作品。見事に謎を解くエルキュール・ポワロは好きな探偵の一人だった。

当時は、主人の敵をとるために集結した人々、人情あふれる解決策を示したポワロに感動した。当時はやった(少し後かも)必殺仕事人に通じるものがあったように思う。

しかし、社会人となって早10年ちょっと、敵討ちとはいえ、人を殺してなんの報いも受けずにいいものか、という感想も正直思った。

以前映画もTVで見たと思ったがあまり印象に残っていなかった。今回、見て思ったのだが、誘拐犯である被害者を、人相も含めて、もう少し、悪く描いてくれると少し違った感想になったかもしれない。まあ、推理小説の映画化は難しいのかもしれない。

オリエント急行、いつかは乗ってみたい。

最後に、イングリッド・バーグマン、本作でアカデミー助演女優賞を獲得している。演技は確かにすばらしいと思うが、いかんせん、出演時間が短いと思う。とても効率のいい受賞。ネームバリューの力か?同じ助演女優賞でも「シカゴ」のキャサリン・ゼタ・ジョーンズはほぼ主役でもあり、なんとなく不公平?

オリエント急行殺人事件 スペシャル・コレクターズ・エディション DVD オリエント急行殺人事件 スペシャル・コレクターズ・エディション

販売元:パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
発売日:2006/02/24
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オリエント急行殺人事件 Book オリエント急行殺人事件

著者:アガサ クリスティ
販売元:講談社インターナショナル
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2006年9月10日 (日)

めまい (Vertigo)

★★★★★★★★ (★は10点満点)

ヒッチコック作品。評判はよく、実際面白いと思う。

珍しくサンフランシスコを舞台とした映画(他は、すぐに思い浮かぶのは、「アルカトロズからの脱出」か)。5月にサンフランシスコに行き、ゴールデン・ゲート・ブリッジやプレシディオ公園をぶらぶらしたため、懐かしかった。

話の展開や役者の演技は文句なしによいと思う。しかし、前半、長廻しをするところがやや冗長に感じた。夜眠い状況で見ていたので、少しうとうとしてしまった。ある意味、ヒッチコック映画のよさの一つは、芸術的だが無駄なシーン・カットを排除し、プロットそのものの面白さを追求していることにあると自分は思っている。

あと、アンチ・ヒッチの人からは、もっとうまく尾行しろよ、という突っ込みもあるかもしれない。夜、たまたま帰る方向が一緒で女の人の後ろを歩いていると、突然、ストーカーか何かと間違えられ、あるいは、警戒され、突然走り出され、「違うよ」と心の中で思った経験を持つ人も多いはずだ。ずっと後ろをついているのは不自然のように思う。

とはいえ、特に中盤から後半にかけては、意外な話の展開に引き込まれた。

めまい DVD めまい

販売元:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
発売日:2005/12/23
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トパーズ (Topaz)

★★★★★★★ (★は10点満点)

世間での評判はあまりよくないようである。確かに、ヒッチコックの最高傑作ではないが、自分としては好きな作品だった。

本作品の特徴は、ヒッチコック作品としては、有名な俳優が出ていないということだ。しかし、別に有名な俳優が出ていることが名作な条件とは思わない。前回みた「引き裂かれたカーテン」のようにマイナスに作用するケースもあるし。

個人的にスパイ作品が好きなので、なんとなく雰囲気は味わえた。デンマーク、アメリカ、キューバなどさまざまな国の雰囲気も味わえた。

この作品のマイナス点として、有名な(?)小説を題材としているが、全てを織り込もうとしているため、展開が速く、よくわからない点がある。作る側は原作を知っているが、見る側は知らない人が多いので、これを前提に作ってほしい。

日本人としては、キューバ危機の緊張感等も理解しにくいし、顔が似ている人が出てくると区別しづらい。

蛇足だが、この作品を見て、内容は全然違うのだが、雰囲気的に「ジャッカルの日」を思い出した。これはフランスのドゴール首相の暗殺を狙った作品。淡々とストーリーが進む中、暗殺者と敏腕刑事の迫力ある攻防が描かれている。これは、映画を最初に見ても楽しめたし、その後、原作を読んでも楽しめた。おまけに映画を数回見たが、見るたびに面白さを感じた珍しい作品。今度また見てみたいが、時間がない。。。

トパーズ トパーズ

販売元:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
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日本○ vs. イエメン● (1-0) -2006.9.6

今回は見ていてつまらない試合だった。パスミスやシュートミスが多く、草サッカーみたいだった。あとで、しったことだが、芝の状況が相当悪かったとかで、納得した。まあ、反省ポイントがいっぱい出て、勝ち点もとったので、よかったのではないか。

サントスは、MFより前で使ったほうがいいと思う。今回は中途半端に守備もやていたが、あまりよくなかった。

FWはいまいち。佐藤寿人は先発でもいいような気がする。松井もFWで見てみたい。

フリーキックももう少し決めてほしい。やはり中村俊輔は必要だと思う。惜しむ監督も、一人だけならばファンタジスタは使うとどこかで言っていたと思う。

2006年9月 5日 (火)

日本● vs. サウジアラビア● (0-1) -2006.9.4

昨日はLIVEでサッカーを見た。寝たのは朝4時半。8時におきて会社へ行ったが、今日は忙しくさっき(AM1:30)戻ってきた。眠いのを通り越してただ、疲れた。

昨日のサッカーであるが、見る分には面白かった。あいかわらず点が取れないのは残念だが、選手の動きはいい。もう少し練習は必要だが、方向性はあっているように思った。

昨日は、相手のGKもよかった。いいときの川口みたいだった。

中盤の鈴木啓太があいかわらず献身的に働いている。しかし、昨日は中盤にスペースができることが多かった。

加治のクロスも精度が高かった。

フォワードだが、もう一息。佐藤寿人は先発のほうがよいかもしれない。巻はもう一つ。昔のアントラーズの鈴木を思い出す(W杯のときを除く)。松井がFWに入ったら、どんなんだろう。

次のサウジ戦を勝つという前提でいうと、昨日のゲームはいい経験になっただろう。

しかし、サウジでやるんだったら、もう少し早い時間でやってほしい。あの時間帯で高い放映権料はとれんだろ。

2006年9月 3日 (日)

トラトラトラ! (TORA! TORA! TORA!)

★★★★★ (★は10点満点)

第二次世界大戦、真珠湾攻撃を題材とした映画。非常に硬派のつくりで、後の「パール・ハーバー」と比較して、実在の話をベースに、日本の描写もあまり突飛なものでなく、ツウの映画好きな方たちからは高く評価されている。「みんなのシネマレビュー」というサイト(リンクは張らないが、Google等で簡単に探せるはず)でも、10点満点中8点の評価を得ている。詳細はわからないが、日本の監督・俳優陣も参加しており、これにより、アメリカ側からの一方的な描写は避けるようにしているのだと思う。

個人的に、歴史好きであるが、今、昭和史には特に興味がある。軍部主導でなぜ無謀な戦争に突入したか、だれかストップをかけることができなかったのか、等に興味がある。この映画では、軍人の描写としては、良識のある軍人像を描いており、好意的なものだったと思う。軍人の考え方・行動というのは、軍人社会の中においては、あまり違和感がないのだろうか?一般人との対比において、危険な任務をして皆を守っているという優越感、特権意識というものが現れるのかもしれない。

で、この映画の感想だが、戦闘シーン等はかなり迫力があるのだが、少し、冗長に感じてしまい、今の映画を見慣れているものとしては、テンポが悪いように思った。これは、個人的な感想なので、長回しのシーンなどが好きな人にとっては、気にならないと思う。

トラトラトラ! DVD トラトラトラ!

販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2005/07/07
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引き裂かれたカーテン (Torn Curtain)

★★★★★★★★ (★は10点満点)

「ヒッチコックを読む」(フィルムアート社)という解説本によると、この作品は失敗作とのことだ。主人公の行動や動機に無理があるとのことだ。

しかし、個人的には、この作品は面白かったと思う。ヒッチコックの作品全てが面白いとは思わない。しかし、”スパイもの”については、はずれがないように思う。本作もスパイものの一つである。

007しかり、ミッション・インポッシブルしかり、スパイものに厳密なロジックを求めるのもどうかという気がする。スパイというものは実在するのでしょうが(少なくとも過去においては)、本人や関連組織以外の人にはそもそも謎である。そもそも、カタギの人から見たら荒唐無稽の存在だといえると思う。映画の中でも、破天荒に行動し、最後にはハッピー・エンドでいいと思う。

そう思ってこの作品を見ると、十分楽しめると思う。国際社会を舞台としているため、景色もきれいだ。

一つ難をいうと、ジュリー・アンドリュースである。「サウンド・オブ・ミュージック」を見て、彼女は、演技力があり、明るい感じがあり、好きな女優さんの一人なのだが、ヒッチコックの作品には向いていないと思う。この点は、上述の解説書の中でも、ヒッチコック自身も同様の感想を持っていたとのこと。彼女のイメージは、天真爛漫というか、そういうイメージ。ヒッチコック作品というのは少し技巧的な職人的なイメージ。ちょっとあわないと思う。

Book ヒッチコックを読む―やっぱりサスペンスの神様

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